正しく自己評価できていますか?
- 桐田
- 16 時間前
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キャリア開発を真剣に考える社会人にとって、最も難しく、そして重要なことの一つに「自分を正しく評価すること」があります。言うまでもなく、自身を過大評価することも過小評価することも、効率的な成長の機会を歪めてしまいます。
まず、「過大評価」することのリスクについて考えてみましょう。自分の市場価値や実力を実態以上に見積もると、準備不足のまま高いポジションに挑戦して失敗したり、周囲からの信頼を損ねたりする可能性があります。また、周囲からのフィードバックを素直に受け取れなくなり能力開発の機会を失うことも少なくありません。特に環境変化の激しい現代においては、過去の成功体験がそのまま将来の成功を保証するわけではありません。自信と過大評価は似て非なるものであることを強く認識することが必要です。
一方、「過小評価」することのリスクは見過ごされてしまいがちですが、とても重大なものがあります。たとえば、『自分にはまだ早い』『自分にはそこまでの力はない』と自らの可能性に蓋をしてしまうと、正しいプロセスでアクセスしていけば充分に成功の可能性があったはずの貴重な挑戦機会を遠ざけてしまうことになります。とりわけ若手から中堅人材の転職市場においては、企業側は「経験の再現性」でなく、自社とのフィット感やポテンシャルまでを評価します。本人が思っている以上に、市場はその人の経験や将来性を高く評価するケースも少なくないので、自身を過小評価することは魅力的なオポチュニティを逸するという機会損失につながります。キャリア形成には必ず大きな転機があるので、それをモノにするという考え方はとても大切になってきます。
では、自分自身を正しく評価するためにはどうすればよいのでしょうか。鍵は「主観」と「客観」のバランスを取ることです。そのためには、自分が自信を持っていることもそうでないこともすべてをテーブルの上に載せて、自己評価と客観評価を見比べてみることが有効になります。一度、これまでの自分の経験・スキル・成果について事実ベースで整理し、自己評価と上司や同僚からの評価を比較してみてください。そのうえで両者に相違がある部分については、社外の第三者の評価を聞いてみることで市場における自身の客観的な評価や戦える武器が見えてきます。
実りあるキャリア開発とは、背伸びをしすぎず、かといって縮こまりもしない姿勢の上に築かれます。等身大の自己認識を持ちながら一段上の挑戦に手を伸ばす。その絶妙なバランス感覚こそが変化の時代をしなやかに生き抜くための土台となります。



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