top of page


大きく揺れ始めた製薬業界
ロイター通信が「AZとBMSとの統合に向けた予備会談」を報じてからはや5日ですが、このニュースを震源として製薬業界内でさまざまな情報が飛び交い始めました。中には何の裏付けのない憶測レベルのものもあるので冷静さを保つ必要がありますが、これを機に、製薬業界が今後どのように動いていく可能性があるのかということを考える必要はありそうです。その理由は、「業界の動きは皆さん一人ひとりのキャリアに決して小さくない影響を与える」ためです。 ■ この記事の見方 今回の記事を読み解くポイントは、 ・AZとBMSが経営統合に向けた事前協議を始めた(現時点で協議の継続は不明) ・AZはアメリカ市場での直接上場を発表済みで、さらなる経営基盤の強化をめざしている ・両社が統合すれば時価総額約4000億ドル(60兆円)の世界4位のメーカーが誕生する ・ただ、統合実現に向けたハードルはかなり多い - 両社の主要事業領域がかなり重なっていて統合効果が見えにくい - 反トラスト法(独占禁止法) に触れるリスクが大きい - 政治的な横やりが入る可能性が高い といったことですが、
桐田
8月7日読了時間: 4分


いま注目の「キャリアブレイク」とは?
「このままのキャリアで良いのだろうか」「一度立ち止まり、大局的に今後の戦略を練りたい」。20代後半から30代前半のビジネスパーソンは、業務のコアを担う存在になる一方で、ライフステージの変化や中長期的なキャリアの方向性に直面する時期です。 近年、ビジネスパーソンの新たな選択肢として関心を集めているのが「キャリアブレイク(Career Break)」です。今回は、その概念と戦略的な活用法について解説します。 1. キャリアブレイクの定義 キャリアブレイクとは、一時的に雇用関係から離れ、数ヶ月から数年単位で休息や自己投資の時間を確保する選択を指します。 従来の「やむを得ない離職」や「失業期間」とは一線を画し、「次なるステップへ飛躍するための、主体的かつ前向きな充電期間」と定義されます。この期間の使い方は、留学や専門スキルの修得、異文化への投資、あるいは心身の完全なリセットなど、個人のビジョンに応じて多岐にわたります。 2. なぜ今、キャリアブレイクが注目されるのか? 「履歴書の空白(ブランク)」はかつてネガティブに捉えられがちでしたが、昨今は企業の評価
桐田
7月2日読了時間: 3分


転職適齢期と各年代に求められること
近年の製薬業界では、国内市場の成熟化やAIの普及、グローバル化の一層の進展により、社員に求められる要件が大きく変化しています。一方で、MR、臨床開発、 品質・生産技術、 PV、薬事、研究などの各職種では幅広い経験や高度スキルを持った人材の需要は依然として高く、周到に準備をし適切なタイミングでアクションを起こせば年代を問わずキャリアの可能性は広がります。 そこで今回のコラムでは、転職マーケットにおいて20-30代の人材に求められることをまとめますので、現在 転職を検討されている方はもちろん、選択肢の一つとして考えている方もぜひチェックしてみてください。あなたの転職適齢期が見えてくると思います。 20代:専門性の土台を築く時期 20代の転職では「将来 何を成し遂げたか」という想いと、そのために「何を学び、どのような成長ポテンシャルを持とうとしているか」が重視されます。たとえば、MRであれば以下のような知識・スキル・経験が評価されるケースが多くなりますが、その習得のためにどのような試行錯誤を繰り返しているかを問われます。圧倒的な成果よりも日々の仕事の質
桐田
6月15日読了時間: 4分


キャリア形成で行き詰まらないための3ステップ
20代後半から30代前半の時期は仕事の全体像が見え始めて仕事の質が向上し、人によっては「期待の若手」として一目置かれ始める時期です。自信を持つことはとても大切なことですが、ここで油断してしまうと、その後 伸び悩んだり思うようなキャリアを描けずに時間だけが過ぎてしまうということもあるので、あらためて気持ちを引き締めることが重要です。 そこで今回のコラムでは、若手社員が見落としがちな「キャリアの盲点」にフォーカスして、これからの時代を生き抜くための具体的な視点と行動プロセスを解説します。 1. 若手が見落としがちな「3つの視点」 ① 「ポータブルスキル」と「社内限定スキル」はまったく違う 今の職場で成果を出せているのはあなたの自身の能力やスキルのおかげでしょうか? それとも「会社の看板」「既存の顧客基盤」「先輩たちが創り上げてきた仕事のノウハウ」「社内の人間関係」などによるものでしょうか。将来にわたって成長する人材は、 仮に他の会社に移ったとしても確実に成果を再現できるスキル(=ポータブルスキル)と、今の会社の中だけで通用する武器を明確に区別して自分
桐田
6月2日読了時間: 5分


いま転職しない方がいい人
製薬メーカーやCROで働く20代後半〜30代前半の方と話していると、「自分はこのままでいいのか」、「もっと成長できる環境があるのでは」と悩む人は非常に多いと感じます。特に近年は転職市場が活況であることに加え、SNSや転職サービス上で“キャリアアップ成功談”が大量に流れてくるため、「動かなければ取り残される」という空気を感じやすい時代です。 しかし実際には、“いまは転職しない方がいい人”も存在します。 その代表例は、「現職でまだ“武器”を作り切れていない人」です。 入社後の3年程度は、ちょうどビジネスの基礎力が固まり始める時期です。たとえばCRAであれば、施設対応やモニタリングの一連の流れを一人で安定して回せるか。PV職であれば、安全性評価の考え方を体系的に理解できているか。MRであれば、担当エリアをどう分析し、どのように医師との関係構築を行うかを自分の言葉で語れるか――。こうした“再現性のある強み”がない状態で転職すると、環境が変わっても結局また同じ悩みにぶつかりやすくなります。 転職市場では「経験年数」より、「何を自走してできるか」が見られてい
桐田
5月15日読了時間: 3分


転職体験記【MR⇒マーケテイング部門】
転職体験記では、ブライトゲートを通してnext stepへとキャリアを進められた方の歩みをインタビュー形式で紹介していきます。 ●自分が進みたい道が決まっている ●自分のキャリアに漠然とした不安があるが、何をどうすればよいか分からない といういずれの方にも参考になると思いますので、ぜひチェックしてみてください! ケース①:MR⇒マーケティング部門(30代前半女性) Q) 新卒入社後の経歴を教えてください A) 外資系の製薬メーカーでオンコロジー領域のMRを5年務めていました。そして、転職活動を経て外資系製薬メーカーのマーケティング部門に移り、今はプロダクトマネージャーをしています。 Q) 転職を考えたきっかけは何でしょうか? A) ブライトゲートから「こんなチャンスがあるけどどう?」と声をかけていただいたことがきっかけです。 その当時は、「もっと広く影響を与えられる業種へキャリアチェンジしたい。でも医療の現場からは近いところに居たい。この希望を叶えるにはマーケティング部がいいけど、今の会社ではなかなかチャンスがめぐってこない…」と考えながらも、具
桐田
4月20日読了時間: 5分


キャリアについて何から考えればいいかが分からない方へ
30歳前後にもなると任される業務の幅が広がることに喜びを感じると同時に、自分の得意・不得意が見え始めて、「自分はこのままでいいのか」「自分は何を目指したいのか」といった問いが浮かび始めるタイミングだと思います。 ここで参考になるのが、厚生労働省のHPに載っている「働き方の未来2035」です。この報告書は、テクノロジーの発展と社会構造の変化を踏まえ、2035年の働き方がどう変わるかを示しています。そこから見えてくるキーワードは、 「境界の消滅」「個の自律」「多様な選択肢」 という3点です。この流れを踏まえると、これからのキャリアの築き方にも明確な方向性が見えてきます。 まず一つ目は、「組織の境界があいまいになる」という点です。副業・兼業は当たり前となり、企業に属しながらもプロジェクト単位で外部と関わるケースが一般化すると予測されています。つまり“会社員でありながら個人として働く”ことがごく自然になるということです。この変化の中では、 会社の看板よりも“自分は何ができるのか”というスキルや経験の価値がより強く問われます 。...
桐田
3月19日読了時間: 3分


正しく自己評価できていますか?
キャリア開発を真剣に考える社会人にとって、最も難しく、そして重要なことの一つに「自分を正しく評価すること」があります。言うまでもなく、自身を過大評価することも過小評価することも、効率的な成長の機会を歪めてしまいます。 まず、「過大評価」することのリスクについて考えてみましょう。自分の市場価値や実力を実態以上に見積もると、準備不足のまま高いポジションに挑戦して失敗したり、周囲からの信頼を損ねたりする可能性があります。また、周囲からのフィードバックを素直に受け取れなくなり能力開発の機会を失うことも少なくありません。特に環境変化の激しい現代においては、過去の成功体験がそのまま将来の成功を保証するわけではありません。自信と過大評価は似て非なるものであることを強く認識することが必要です。 一方、「過小評価」することのリスクは見過ごされてしまいがちですが、とても重大なものがあります。たとえば、『自分にはまだ早い』『自分にはそこまでの力はない』と自らの可能性に蓋をしてしまうと、正しいプロセスでアクセスしていけば充分に成功の可能性があったはずの貴重な挑戦機会を遠
桐田
2月20日読了時間: 3分


年始のキャリア面談に効果的に臨む方法
年始に実施される上司とのキャリア面談は、単なる一年の目標確認ではなく自身のキャリアを中長期視点で再設計する重要な機会です。特に近年は事業環境や業界構造の変化が速く、「今のポジションの延長戦上で何を頑張るか」だけではなく、「業界全体の流れの中で自分の市場価値をどう高めるか」を意識したプランニングが強く求められています。 そこで、まず意識すべきことは、 「会社・組織の方向性」と「自分の成長テーマ」を結びつける ことです。会社の経営層や上司、HRBP(部門担当人事)などは、「その成長は、業界がこれから必要とするスキルか」という観点でも社員を見ています。デジタル化やAIの活用は言うまでもなく、規制変化やビジネスモデルの転換など、医薬品業界が向かっている方向を正しく理解したうえで自分の役割や強化ポイントを語れるとキャリア目標の説得力は格段に高まります。 次に重要なことは、 業界視点を踏まえて「汎用性のある経験」を意識的に取りに求めていく ことです。キャリアコンサルタントがよく指摘するのは、「社内でしか通用しないスキルだけを積み上げるリスク」です。たとえば、
桐田
1月6日読了時間: 3分


若手が意識すべきキャリア開発の5つのポイント
言うまでもなく、製薬業界は研究開発や品質管理、営業・マーケティングなど、専門性の高い職種が分業化された業界となっています。一方で近年は、デジタル技術の進展、創薬モダリティの高度化、医療提供体制の変化などにより、「一つの専門を深めるだけ」ではキャリアの持続性が担保しづらくなっていることも気づき始めておられると思います。そのため、若手社員が将来に向けて有意義なキャリアを築くためには以下の5つの視点が重要となってきますので簡単にご紹介したいと思います。 1.「職種」ではなく「価値創出プロセス」で自分の立ち位置を捉える 大切な視点の一つは、自分のキャリアを 職種名ではなく、医薬品価値創出のどの工程に貢献しているか で捉えることです。たとえば研究、開発、薬事、マーケティングはいずれも「患者価値を社会に届けるプロセス」の一部なので、自分の業務が全体のどこに位置し、前後の工程とどうつながっているのか(誰に対して価値を創出しているのか)を理解することで、将来的な職種転換や役割拡張の選択肢が見えやすくなってきます。 2.専門性は「一点突破+周辺理解」で磨く...
桐田
2025年12月15日読了時間: 3分


人事の目に留まる職務経歴書の書き方
初めて転職を考える方にとって最初の壁になるのが「職務経歴書」です。多くの人が、学生時代の“自己PRの延長”として書き始めてしまいますが、採用担当者はあなたのストーリーを求めているわけではありません。彼らが知りたいのは、 「あなたを採用するとどんな価値を発揮してくれるのか」 という一点です。だからこそ、職務経歴書は“読み手が価値を判断しやすい構造”で作成する必要があります。 そのうえで特に重要なのが、次の3つのポイントです。 ① 具体的な成果を明示すること 人事がまず見るのは「何をやってきたか」よりも「どれだけ成果を出したか」です。ここで重要なのは、絶対値だけでなく相対評価も必ず示すことです。 例えば、 ・売上○○万円 → 部内平均の1.4倍 ・顧客満足度向上△△ポイント → チーム内トップ ・改善施策により業務工数30%削減 → 全社プロジェクトに展開 というように、「どれだけ優れていたのか」「どんな位置にいたのか」を示すことで、あなたの成果がぐっと伝わりやすくなります。 採用担当者はあなたの業務環境を前提として理解していませ
桐田
2025年11月15日読了時間: 4分


成功するキャリアに必要な3つの視点
ここ数年、各企業の人事部門は自社の社員に対して❝主体的なキャリア開発❞の重要性を強く説くようになっています。その背景には、ヘルスケア産業のビジネスが大転換期を迎え従来の人事制度が機能不全に陥り始めていることが挙げられますが、日々の仕事に忙殺される個々の社員からすると、「キャ...
桐田
2025年10月1日読了時間: 6分


ステップアップ転職を検討すべき人、今はとどまるべき人
ブライトゲートNEXTの新サイトを立ち上げて以降、 「ずっと今のしごとを続ける予定はないが、ステップアップの方法がわからない」 「ステップアップするならまずは社内で検討すべきでしょうか?」 といったご相談が数件寄せられました。 ...
桐田
2025年9月1日読了時間: 3分


キャリア形成において短所を改善する必要がないワケ
◆ チームマネージャーの視点に立つ 仕事をしていると、時として誰かの才能をうらやましく感じることはないでしょうか。たとえば、圧倒的な説得力をもったプレゼンで聞き手を共感の渦に巻き込める人や、誰もが考えつかないような視点から独自のアイデアを生み出す人。また、常に一歩先を見通し...
桐田
2025年8月14日読了時間: 4分


ネットワークキングはキャリア開発の有効な手段
◆ 人事を決めるのは「人」 社会人を何年か経験していると、自身が属する会社の標準的なキャリアパスが見えてくると思います。たとえば、身近な先輩の異動事例や上司の経歴を見てみると自身の未来のキャリアがイメージできるというのはよくある話だと思います。...
桐田
2025年7月22日読了時間: 5分


AI時代の能力開発のヒント
◆ AIは敵か味方か 2045年にシンギュラリティ(AIが人間の知能を超える転換点) を迎えるというレイ・カーツワイル氏[未来学者]の予測がありますが、皆さんは信じますか? 2045年と言えば、皆さんがシニアマネジメントのポジションに就いている頃だと思いますが、AIが人間の...
桐田
2025年6月12日読了時間: 4分


新卒初任給30万円時代が示す働き方の未来
◆ なぜいま、新卒者の初任給が高騰するのか ここ1-2年、新卒採用者の初任給が上がっているというニュースをよく耳にしますが、なぜ、いま新卒者の初任給が高騰しているのでしょうか。 テレビニュースの解説では、 ・人手不足で採用環境が厳しい中、給料を上げないと優秀な人材が集ま...
桐田
2025年5月28日読了時間: 6分


戦略的な「キャリアシフト」とは?
◆ ビジネスが変われば求められるはたらき方も変わる ここ数年、製薬各社の海外売上比率の高まりが報じられていることは皆さん既にご存知の通りですが、日本の薬価が厳しく抑制されているビジネス環境を考えると当然の流れと考えられます。これは、まさに外的要因(環境要因)がビジネス構造の...
桐田
2024年11月24日読了時間: 3分


自分だからこそできることは意外にある
「帰納法的キャリア形成」のススメ 多くの企業で上司と部下のキャリア面談が行われるようになって久しいですが、その席で上司が言うお決まりの台詞は、「この先、どのようになりたい?」ではないでしょうか。これは、キャリアの目標から逆算的に「必要な知識や経験をいかに補充するのか」を考え...
桐田
2024年11月12日読了時間: 4分


ファーストペンギン思考について
ブライトゲートの桐田です。今月から、“キャリアに関係するコラム” を月1回の頻度で発信していければと考えていますので、よろしければ斜め読みしてもらえれば幸いです。 弊社は医薬品業界誌『ミクス』と業務提携をしていますので、主には、そこに掲載されている記事を人事目線で読み解いて...
桐田
2024年10月25日読了時間: 5分
bottom of page