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キャリアについて何から考えればいいかが分からない方へ

  • 桐田
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分



30歳前後にもなると任される業務の幅が広がることに喜びを感じると同時に、自分の得意・不得意が見え始めて、「自分はこのままでいいのか」「自分は何を目指したいのか」といった問いが浮かび始めるタイミングだと思います。

 

ここで参考になるのが、厚生労働省のHPに載っている「働き方の未来2035」です。この報告書は、テクノロジーの発展と社会構造の変化を踏まえ、2035年の働き方がどう変わるかを示しています。そこから見えてくるキーワードは、「境界の消滅」「個の自律」「多様な選択肢」という3点です。この流れを踏まえると、これからのキャリアの築き方にも明確な方向性が見えてきます。

 

まず一つ目は、「組織の境界があいまいになる」という点です。副業・兼業は当たり前となり、企業に属しながらもプロジェクト単位で外部と関わるケースが一般化すると予測されています。つまり“会社員でありながら個人として働く”ことがごく自然になるということです。この変化の中では、会社の看板よりも“自分は何ができるのか”というスキルや経験の価値がより強く問われます

そこで、今までに携わってきた業務の中で、自分が「価値を発揮しているポイント」「周囲から高く評価されている領域」を丁寧に言語化してみることをお薦めします。その具体策として職務経歴書を書いてみても良いと思います。自分のコアスキルを把握することが、将来の選択肢を広げることにつながるからです。

 

二つ目は、「自律的に学び続ける姿勢」の重要性です。2035年の働き方では、AIが多くの定型業務を担うとされています。その中で求められるのは、“AIを使いこなす側の人材”です。特に、課題を発見し、プロジェクトを組み立て、周囲を巻き込みながら価値を生む「創造性」や「関係構築力」は、人間にしかできない領域としてさらに重みが増します。

そのため、今のうちから専門スキルだけでなく、「学び方を学ぶ」ことが重要です。オンライン講座、社外コミュニティ、資格取得など学びの手段は豊富です。大切なのは、“ひとつの会社に依存しない力”をつける意識を持つこと。学びのストックは将来の自分を助ける資産になります。

 

三つ目は、「キャリアの正解が一つではなくなる」という前提を受け入れることです。2035年の世界では、働く場所も時間も、役割の境界もますます自由になります。かつての“昇進=成功”という一本道ではなく、専門性を極める道、社外活動で存在感を高める道、ライフスタイル重視の道など、キャリアの形はより多様化します。

そのため、大切なことは、“正解を探すこと”ではなく、“納得のいく選択を積み重ねること”です。そのためには、自分の価値観を明確にすることが不可欠です。仕事でどの瞬間にやりがいを感じるのか、どんな働き方が心地よいのか、どんな人と働きたいのか。こうした感覚的な問いに向き合うことで、自分にとってのキャリア軸が見えてきます。

 

最後に、未来の働き方がどれほど変化しても、変わらない本質が一つあります。それは、「キャリアは自分でつくるもの」だということです。VUCAという言葉で表現される不確実な時代を生き抜くために、組織が与える“キャリアパスを歩くのではなく、自分の軸を持ちながら軽やかに変化を取り込む。そんな姿勢を持てる人こそ、2035年の働き方の世界で強くしなやかに活躍できるはずです。

 
 
 

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